《MUMEI》 逃げようと背中を向け、 足を踏み出そうとしたが遅かった。 ガシッ 左腕を掴まれた。 途端に騒がしい声が響く。 「キャー!! あの子、吉沢さんに捕まったわよ!」 「吉沢先輩に目をつけられるなんて……羨ましいです!」 「吉沢さん、このまま押し倒すのよ!」 「キャー!! これからどーなるのかしら!」 ………うぜぇ!! 「てか放せよ!」 掴まれた左腕を上下に激しく振る。 「は、な、せって、ば!!」 「いい筋肉してるじゃない。」 うっとりと左腕を眺めるミニスカ看護婦。 依然、片手で俺の左腕を掴んだまま。 この女、強い。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |