《MUMEI》

「あ、あのなぁ…。

もう面会時間とっくに過ぎてるだろ?

俺早く帰った方が……。」


「あら、大丈夫よ。

一人くらいどうってことないわ。」


そうなのか!?


「や、でも俺これからジム行くし…。」


「そう?

私ももう上がりだから一緒に帰る?」


「それは困る。」


「どうして?」


脂汗や冷や汗がダラダラと流れ出るのが分かる。


チラリと周りの看護婦さんたちを見やるも、
興味津々な眼差しには俺を助けようという気持ちが、
これっぽっちも伺えない。


ミニスカ看護婦は容赦ない。


「この胸筋も流石ね。」


ユニフォーム越しに俺の胸に手を当てがる。


ギャー!!


何やってんだコイツはー!!

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