《MUMEI》

「二郎襟が……。」

きちんとしている二郎も、大学生になったらどこか気を抜いたのだろうと思っていた。
何気ない動作だったのに、明らかに怯えていたことをよく覚えている。


「自分で……直せる」

払いのけた後に、我に返っていた。
そんな、変化に気付かない筈も無く、俺の大学生活は二郎に捧げた。
勿論、二郎の盾となるためだ。
極力、一緒に登下校時間を合わせ、断れない飲み会があれば駆け付けた。
護身用にブザーも持たせた。
そして、いつの間にか二郎とセットになっていた。


むしろ、二郎の影を霞めることに成功、俺が引き付けてる間に二郎は上手いこと早引き出来るようになった。
そして、その段取りをするのが楠だった。

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