《MUMEI》
Frohe Weihnachten.(An diesem Tag)
Frohe Weihnachten.(An diesem Tag)
メリークリスマス(当日)
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「家を頼むとは…大きく出たもんだな」
「お家か…どうしましょうかね?」

実際に家をプレゼント…というワケにもいかないので、二人で色々と考えて小さな家の方をプレゼントする事にした。

「シルバニア…?」
「人形サイズの小さなお家ですよ、知りませんか?」
「ドールハウスの事か…トリスタンにでも聞いてみるかな」

庭があれば子供サイズの小さな家という事も克哉さんは言っていたのだけど、ココは建物の中でも上の階なのでもちろん庭なんて無い。

なのでくるみちゃんにはもう少し小さなドールハウスの方をプレゼントする事にした。

「…男の子にドールハウスか…大丈夫なのかな?」
「くるみは人形遊びが好きじゃなかったか?」
「あ…そうでしたね…」

前に僕が作ってあげたぬいぐるみを、大事そうに抱えていつもベッドの所に置いて一緒に寝ていたっけ。

色んなぬいぐるみと日本のアニメの人形とフランス人形みたいなもので遊んでいて、それを見て結構妙なカンジだったのを思い出した。




「ドールハウスってコレでいいワケ〜?」

トリスタンさんとはこっちに来てすぐぐらいに一度会ったっきりだったかも。

そのトリスタンさんに克哉さんからお願いしてもらって、くるみちゃんのためのプレゼントを用意してもらった。

「あぁ、ちょっと大きいが…幼稚園児くらいには丁度いいだろう」

ちょっとどころか…。

トリスタンさんが用意してくれたドールハウスは”ハウス”というよりも”キャッスル”というカンジの、大きさで言うと屋根のトンガリ部分が僕の胸の下辺りぐらいまである想像よりは大きなお城だった。

「どうやったらこんな大きなもの用意出来るんですか…」
「え、家具みたいなモノでしょ?」

そう言われてみれば、確かに…。

僕はシルバニアハウスのような、両手で持てる箱くらいの大きさのものを考えていたんだけど。

トリスタンさんの言う通り、これはタンスと考えれば納得出来るような大きさだった。

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