《MUMEI》
弄ばれる命
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――…野比家の葬儀の夜…



――…午前零時頃…。





私の部屋をテレビ画面の光だけが、青白く照らしだしていた――…。



私は一人うすら笑いを湛えながら、そのテレビ画面を観ていたの。



テレビには、朝まで政治談義をブレーンストミングでぶつけ合う討論番組が、映し出されている。



もちろん生放送だったわ――…。




――… 36 … 37 … 38 …



私は、心の中で秒数をカウントしながら、その瞬間を待っていたのよ――…。

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