《MUMEI》 「説明する前に、一つ聞かねばならぬ事がある。オマエは、妖怪や幽霊の存在を信じておるか?」 「…へっ?…いや、あの…そのぉ…」 いきなり、そんな事を聞かれても返答に困る 「…もうよい。その表情を見れば、一目瞭然じゃわい…」 社長は、半ば呆れたような表情を浮かべた 「…いいか、ヨイチ。これから、ワシが話す事はなぁ、すべて嘘偽りない真実じゃ。信じなくともよいが、他言は無用じゃぞ…」 …そんな馬鹿なッ 話のネタを集めに来たのに他言無用だなんて… まぁいいや… その辺りは、話を聞いてから考えよう… 「…まず、簡単に説明するとなぁ…ヨイチ、オマエには、霊感がある。それも、かなりのな…」 「???」 「あの苦い紅茶は、霊感の強弱を調べる為の試験薬なんじゃ。強ければ強いほど、苦く感じる」 なんか、一瞬で話の内容がちんぷんかんぷんになってしまった… 前へ |次へ |
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