《MUMEI》

二郎を落ち着かせて、眠らせたのを確認する。


『……今、お前の顔を見たら殴っていた。』

乙矢に電話したのは、失敗だったかもしれない。


「どうやら、その変質者も一人じゃないみたいなんだよな。」

一見、二郎は冴えないようなイメージだから、余計に魅了されるのか。


『当たり前だよ、馬鹿。相手が無抵抗なのを知っていてやる下衆野郎を絶対許すなよ。』

馬鹿は余計だが最もな意見だ。


「当たり前だ!殴るだけじゃ済まさない!」

俺と乙矢の恐ろしさを思い知るがいい……。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫