《MUMEI》
身体測定6
「…セツ?」


地獄耳だな、楓校長


俺のさっきの声


かなーり、小さかったのに


特に、名前の部分は


「セツッて誰だ」

「高等部の女子担当保健医だよ」

「…アイツと知り合いなのか?」

「親の知り合い、…だけど?」


何でそんなに不機嫌なんだよ


「という事は、お前が女だと知っているんだな」

「あぁ」

「ちゃんと口止しといたか?」

「大丈夫だと思う」


セツも、女装してるし


「あの保健医は、清流学園の保護者達からの推薦で来てるから、こっちも下手に手出し出来ない。

気をつけろよ」

「あぁ」


楓校長、優しいとこも


「俺と誠治が困るからな」


…ねーな、うん


「他に、そういう、注意しなきゃいけない教師いるのか?」


気を取り直して、気になった事を質問してみた


「女教師はそれなりに警戒が必要だが、保健医程じゃない。

後は…

中等部の生徒会顧問だな」


それって、ミツ、だよな?


でも、今のミツは、人畜無害キャラだから、大丈夫じゃねーか?


「本人は無害だが、あれは一応中等部生徒会の保護者達から推薦されて学園に来たからな」

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