《MUMEI》

「…うーん」


それにしても

僕の住む町が妖怪だらけだって…?


んなもん

信じられるわけないだろ




「おーおー…疑いの眼差しを向けてくれるなよ」


「あっ…すいません」


「…疑うのも仕方のない事じゃ。さてと…」


ゴローさんは、社長椅子からスッと立ち上がった


「ついて来い…」


「へっ?何処へ行くんですか?」


「論より証拠、百聞は一見にしかずと言うしな。見せてやろう…妖怪ってやつをな…」

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