《MUMEI》
身体測定9
「大丈夫だ。お前の胸がどんなに貧相でも

誠治よりはあるから」

「当たり前だ!」


真顔で言うな真顔で!


「とりあえず脱げ」

「誰が脱…」

「高橋誠。胸囲〇センチAAカップ…」

「俺はBだ!」


勝手な数値を記入しようとすんじゃねー!


い、一応、気にしてんだぞ、そこは


「しかし、脱がないなら、AAカップと記入するぞ」

「ひ、卑怯だぞ!」

「…いいな、その表情。昔の誠治を思い出す」


あーもー、誰かこの鬼畜をどーにかしてくれー!


そんな俺の気持ちが天に通じたのか


コンコン


タイミングよく、ノックが聞こえた


きっと女医さんだ!


「ほら、誰か来たぞ」

「チッ、…入れ」

「お邪魔しまーす」


か、軽いな、口調


楓校長の不機嫌な態度を見事にスルーして


白衣を着た女医が入ってきた


「君が、高橋誠君?」

「…そう、です…けど?」


女医は、俺を見つめた


上から下まで


たっぷり時間をかけて、見つめた


そして


…ため息を、ついた


俺は、地味に、傷ついた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫