《MUMEI》
身体測定12
「さ、じゃあ測っちゃいましょうか。

楓。部屋借りるよー」

「あぁ」

「誠君、行くわよ」

「あ、はい」


急にテキパキ動き出した桔梗さんに戸惑いながら


校長室にある扉を開けると


そこは、仮眠室という名の


俺にとっては立派な寝室だった


「今日はシーツも綺麗だし、臭いも残ってないから大丈夫ね」

「はぁ」


やっぱり、誠治さん連れ込んでヤッてるんだな、楓校長


あれ?


「でも、理事長室には寝室、じゃなかった、仮眠室無かった」


シャワー室はあるみたいだけど


「ここは楓が作らせた部屋だからね」





金持ち、だな


庶民な俺は唖然とするしか無かった


「はい、脱いで」

「あ、はい」


ジャージの上と、特殊下着の上を脱ぐ


桔梗さんは、セクハラもせず、テキパキと胸囲を測ってくれた


「そう言えば、誠君、生理はいつ?」

「あ、来週です」


実はそれは、ちょっと心配でもあった


けど、さすがに楓校長や誠治さんには訊けなかった


やっぱ恥ずかしいし!


ていうか


ゼッテー、あの二人、俺に生理あるとか、考えてねー

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