《MUMEI》
身体測定13
「うーん、来週かー、ギリギリね」

「ギリギリ?」

「特殊下着生理用バージョンが届くのが。他は、街で私が買って寮の部屋まで送ってあげる。

メーカーとかこだわりある?

生理痛は?」

「いや、特に」

「了解」


やっぱりこういう時、同性は頼りになるよな


「ありがとうございます」

「いいわよー、そ・れ・よ・り!

お母様の写メとか持ってない?」

「すみません、持ってません」

「えー!」


そう言われても、俺マザコンじゃねーし


「…今から電話、かけてみますか?」


向こうとの時差を考えると、今なら大丈夫だろーし


「ええぇ!? ちょ、待って、心の準備が」

「やめま」

「今すぐ指を動かしなさい!」

「はいぃ!」


お袋はすぐに電話に出た


桔梗さんは、正座し、涙を浮かべながら会話していた


どんだけ好きなんだ


こうして俺は


お袋のおかげもあり


学園で一番頼りになる存在を手に入れる事ができた

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