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《MUMEI》 ｻﾞﾜ… 観客席。 ｻﾞﾜ… ｢これは…｣ ｻﾞﾜ… ｢クロがよく勝手にやるやつだな。｣ ｻﾞﾜ… ｢やっぱり…｣ ｻﾞﾜ… ｢打ち合わせなしでやるから焦るんだよな… まぁ俺だから合わせてるけどよ。 結果的に成功させるからムカつくんだよ。｣ ｻﾞﾜ… ｢リスキーだけど決まればヒーローだかんな。｣ ｻﾞﾜ… … キュｯ… ｢ん…｣ 1対1を仕掛ける大下。 が、 椎名は容易く合わせる。 (ダメだ… やっぱ俺の動きが微妙に遅れてる…) 苦しむ大下だが、 右サイドは助け船を出せない。 なんとか日高を交わしパスを貰いたい場面だが、 日高はそれを許さない。 左サイドも同様である。 攻め手に困る上3人。 ｢ポスト上がった!!｣ ここで状況を変える為動いたのはポストだが、 中を固められた場面でポストクロスから打てる手は、 ヒュｯ!! ロングシュートが限界であった。 バシｯ!! ｢ナイスキーｯ!!!!!｣ ロングシュートではキーパーが村木でなくとも中から打つのとは成功率が異なる。 ｢村木さん!!｣ 赤高はランパスの展開からボールを繋ぎ、 バスｯ!! ｢ナイッシューｯ!!!!!｣ シュートを決める。 ｢っし。｣ 21対7。 前へ |次へ |
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