《MUMEI》

「14点差…」



まだ後半が始まったばかりとはいえ、


市立にとってそれは絶望的なスコアであった。


市立としては何としても流れを掴みたいこの場面。


後半の2失点はカウンターによる物。


得点がそのまま重圧となって彼らに重くのしかかる。


























ザワ…


「完璧赤高ペースだな。」


ザワ…


「前半はセット中心。


後半はスピードゲーム。


上手い具合に作戦を変えてるね。」


ザワ…


「市立はサイドが弱いな。」


ザワ…


「俺なら余裕で交わせんのに。」


ザワ…


「井川の癖に調子乗んな。」


ザワ…


「井川の癖にって何だよ!!」


ザワ…



























赤高ベンチ。



「いい調子ですね!!」



「ん…うん…」



「…何すか?」



「あんなもんじゃないはずなんだけどなぁ…」



























「ピッ!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫