《MUMEI》

バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!」



1対1からユキヒロのシュートが決まる。


数字の上ではたかが1点だが、


後半初得点をあげた市立としてはここはなんとしても防ぎたかった場面。


勢いに乗れない市立。


致命的な1点であった。



「しゃ〜守るぞッ!!」



22対8。



ボールは市立。



























ザワ…


「決まりだな。」


ザワ…


「勢いが止まんないすね。」


ザワ…


「止めれね〜ってのが正しいな。」


ザワ…


「でもまぁ…


赤高にも付け入る隙はいっぱいあるよ。


実際。」


ザワ…


「俺たちなら確実に1つは潰せるな。」


ザワ…


「だな。」


ザワ…


「…どうせサイドって言うんでしょ。」


ザワ…


「おぉ!!
わかってんじゃん市原くん。」


ザワ…


「…」


ザワ…



























「ピッ!!」



審判の笛が鳴る。



「1本行こうッ!!」



コートを跨ぐ市立。




























「…逃げんなよ。」

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