《MUMEI》

日高が行ったのはセンターから45へのパスカット。


言ってしまえばそれだけのプレイ。


しかし、


ここでのパスカットは通常の物とは大きく意味が異なっていた。



「戻れッ!!」



勢いをつけたトップスピードからのパスカット。


その足運びは完璧で、


オーバーステップギリギリ(4歩)までのダッシュの時点で市立の選手たちを引き離していた。


さらに、


カバーに走る関谷と椎名。


赤高最速の足を誇る3人が前線へ。


実質的にボールを持つのは日高であり、


カバーに走る2人は日高がシュートを外した場合のボール確保と、


相手が追うコースを塞ぐ動く障害物の役割を持っていた。


が、



「キーパー勝負ッ!!」



バスッ!!



「ナイッシューッ!!!!!」



この場面では後者のみが役割を果たした。



23対8。



























赤高ベンチ。



「…ちょっとやりすぎたかな。」



「え?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫