《MUMEI》 「アガガガ…」 うわばみ姫が苦しみ出しました。 その衝撃でガラガラともぐらの穴が崩れ出し、成金もぐらと白雪姫は穴から飛び出します。 「死ぬかと思った」 一人と一匹が安堵の溜息を吐いた途端、頭上から声が響きました。 「きゃははっ死ねばぁぁ?」 うわばみ姫が打ちでの小槌を持って振りかぶってます。 「アギャャァァ」 それは、親指姫が、ぶったたかれると思った時でした。 黒い何かが、親指姫と成金もぐらの身体をくわえて空へ運びました。 親指姫が恐る恐る目を開けると黒い何かは、燕でした。 「危ない所でしたね」 燕は背中に乗せた親指姫に話かけます。 「うわあぁぁ」 その拍子に嘴にくわえていた成金もぐらが悲鳴と共に落ちていきました。 「あ、しまった」 燕が叫びました。 「成金もぐら〜ありがとね〜元気でね〜」 親指姫は空気が読めない子でした。 前へ |次へ |
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