《MUMEI》

いつも威厳に満ち、
勇猛果敢な獅子の様
な陛下が…マルクス
は思う。

彼もまた人の親なの
だと…なんと不器用
で無様なのだろう。

ただ思いのままに、
抱きしめて愛情を示
せば良いだけなのに
…お前が大事だと、
囁けば良いだけなの
に…。


『陛下、とにかく一
度、殿下にお会いに
なると宜しいと思い
ます。お待ちしてお
りますよ、殿下も、
私も…』

陛下は、その言葉に
深く考え込むのであ
った。


‡‡‡‡‡


白は、研究所のベッ
トに横たわる。

…苦しい…何?……
僕の身体はどうなっ
てるの?身体が燃え
る様に熱い。

白は、普段と違う身
体の異変に戸惑って
いた。


研究所の別室では、
ユウリが夢視と話を
している。

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