《MUMEI》

『まあ、白馬と話し
てみたら?』

昌宏に言われて納得
した俺。

取り敢えず、俺はB
クラスへと急いだ。


『なーちょっと白馬
呼んでくんない?』

そこら辺の生徒に声
を掛けた。


ヒソヒソ…
ーやっぱり、ね!
ーおっ!噂の二人!

途端に騒がしくなる
周りの雰囲気。


…だーもう!喧しい
わい!周囲に無言で
牽制をかける。

俺は、男となんかH
しねーよ、心の中で
叫んだ。


『あの…高柳(たか
やなぎ)君?』


…しかし、俺の決意
は脆くも崩れ去った

可憐に花背負って登
場した目の前の白馬
は可愛い過ぎた。


…うっ可愛い!マジ
半端ねぇ!イヤイヤ
待て待て、コイツは
男だ!最後の理性を
保とうとする。が…

次は体育の授業なの
か、短パンから覗く
白い肌のあんよが眩
しい。

『あ…の?』

小首を傾げる仕草に
胸キュンな俺。

…やべぇ!俺、噂を
本当にするかもしん
ない…

『あっ、話あんだ!
場所変えるぞ!』

気を取り直して歩き
出す。

白馬は、そんな俺の
後ろをついてきた。

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