《MUMEI》

着いた先は、学校裏
の土手河原。


『あーあ、また噂話
されちゃうね?』

白馬が溜め息を吐く。

『あぁ?』

白馬の迷惑そうな言
葉に、何故かイラッ
とした。


『僕と高柳君の噂話
知ってるでしょ?』

河原に座り込んで、
小石を河に投げなが
ら白馬は呟いた。


『俺とお前がHした
ってヤツだろ?』


『うん…』

耳まで赤くしながら
頷く白馬。


『迷惑だよな?』

そう聞けば、コクリ
と首を縦に振る。


ーーチッ!!ーー

益々、イライラして
来た。

何だよ、この感情は
…。訳ワカンねぇ!
俺、さっきまで1人
で盛り上がっちゃっ
てさ…惨めじゃん?

俺の中で、どす黒い
感情が芽生えた。

『でもよ、Hしても
無いのに、ヤったっ
て噂されるのも癪じ
ゃね?』


次の瞬間!俺は白馬
の細い手首を掴んで
押し倒していた。

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