《MUMEI》

…キスは…

ビックリしたけどヤ
じゃなかった、むし
ろ嬉しかったし…だ
って僕は、ずっと前
から高柳くんの事…


『渓ーーーっ!また
アンタはボーッとし
てぇーー!』

ヤバッ!母さんの雷
が落ちて来た。


『もぅ、アタシとパ
パで、先に行くから
その間に荷造りしと
くのよ?後で迎えに
帰るから…』


『へ〜い!』

母さんの言葉に気の
無い返事で応える。


…でもさ、あれはな
いよね。


『ヤッても無いのに
ヤッたって言われる
の、しゃくじゃね?


…って、何なんだよ
それってさ、噂通り
にH出来れば良かっ
ただけだよね?

僕の気持ちなんて無
視でさ、そもそも…
高柳くんは僕の事を
どー思ってたのかな


押し倒された時、そ
んな事を考えてたら
なんかさ、自分が惨
めで涙出て来て、高
柳くんの頬をひっぱ
たいて逃げちゃった
んだよなぁ…

馬鹿って言う台詞付
きでね…はぁ…馬鹿
なのは僕です。

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