《MUMEI》

…やはり、そうです
ね…トラウマですか
しかし困りました。

『夢視様、しっかり
して下さい!』

その言葉にはっとし
て顔を上げる夢視。
しかし、その頭を左
右に大きく振る。

『…でも…』

唇を震わせ、目を閉
じる。

その時、ツカツカと
夢視に近付いて来る
人影。

バシン!
夢視の右頬に痛みが
走った。


『何をしてる?夢視
、白を助けるんじゃ
ないのか?自分の手
で。』


『…ショウ!』

驚く夢視をそのまま
に、ユウリに夢視と
二人で話したいと告
げた。

『良いでしょう、少
しだけですよ、時間
がありませんので』

ユウリは白の身体が
心配だったが、ショ
ウの真剣な気配に賭
けてみようと思った

…ショウ様と話す事
で、夢視様の気持ち
が変わってくれれば
良いのですが…

願う様に、部屋を後
にして、白のいる部
屋へ向かった。

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