《MUMEI》

『…夢視』

ショウは、右頬を抑
えて俯く夢視に声を
かけた。

夢視の肩がピクリと跳
ねる。

『自分で気付いてる
のか?お前変わって
来てるぞ…』

『え?変わる?』

ショウの言葉に顔を
上げる夢視。ショウ
は優しく微笑みなが
ら話をする。


『あぁ、夢視は変わ
ったよ、白と暮らし
出してから…前は直
ぐに死のうとしてた
のに…笑える様にな
って、部屋から出る
までになった。』

『それ…は…』

『うん、白の影響だ
よな。白が夢視を元
気にしたんだよ。昔
の朱里みたいに…』

…そう、俺では夢視
を朱里に戻してやれ
なかった。泣かせる
事か怒らせる事しか
出来なかった。

夢視に白を託したの
は間違いじゃなかっ
た。今は素直にそう
思えるんだ。

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