《MUMEI》

『夢視は白に救われ
たんだろ?だから今
度はお前が白を救う
番だろ?白は今、夢
視が助けてくれるの
を待ってるはずだよ
。』

ショウは、ゆっくり
と諭す様に夢視の心
に語りかけた。


『でも…ショウ…私
には、あの行為は…
無理だ。出来ない』

頭を抱えて首を振る
夢視の肩を掴むショ
ウ。


『夢視、間違えるな
よ!夢視が殿下から
受けた行為は、愛す
ると言う行為じゃな
いんだ。
確かに殿下はお前を
愛していたのかもし
れない。
でも夢視の気持ちを
無視した行為は…愛
の無い行為なんだよ

だから、白にそんな
行為をしないでいい
んだ。』


『じゃあ…私はどう
すれば良いんだ?教
えてくれ…ショウ!』

夢視の瞳が懇願する
様に真っ直ぐにショ
ウを見る。


『白の気持ちと夢視
の気持ちを重ね合わ
せてひとつになるよ
うに愛すれば良いん
だよ。』

『私の気持ち?』

『そう…夢視は白を
どう思ってる?』

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