《MUMEI》

『白…は、癒し…暖
かい…かけがえの無
い大切な守りたい…
私だけの…FLOWER』

…そう、そうだ。
私は何を恐れていた
んだろう…こんなに
も白を想う気持ちが
溢れ出ているのに…


ショウは、夢視の表
情が変わったのを見
て、もう大丈夫だな
と感じた。


『答えは見付かった
みたいだな。さ、早
く行ってやれ!白が
待ってる。』

掴んだ肩をくるりと
廻し背中をトン!と
押した。

夢視は頷くと走り出
したが、ふと足を止
めてショウへと振り
返る。

『??』

ショウは不思議そう
に夢視を見る。


『ありがとう、聖護
(ショウゴ)! 』

聖護、それは…ショ
ウの本当の名前、朱
里の友達だった時の
名前。

朱里と聖護、二人は
無二の親友だった。


『…っ、馬鹿ヤロ…
朱里…やっとその名
で呼んでくれるのか
?…』

その名前で呼ばれた
事でショウの気持ち
は救われたのだ。

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