《MUMEI》








「たいしたモンじゃないんだけどさ、伊藤さんに預けたからさ」

『え〜なんか悪いなあ、ありがとうな?うわ〜楽しみだなあ』

今日は裕斗の21歳の誕生日。
俺なんか先月やっと19になったばかりなのに…。
学年で言えば裕斗と俺は一つ違いだが実際は二つ近く離れている。
まあ、それは兄貴(拓海)も一緒だったりする。
ちなみに兄貴は再来週誕生日。
二人には言えないが実は同じもの買ってたりなんかして…。
だって、プレゼントって良くわかんねーんだよ。何あげたらいいのかよくわかんないんだ。
逆に欲しいもの聞かれたら俺、煙草でいーよって感じだし、

そんな訳で俺は先月の誕生日、隆志をかなり困らせてしまった。

あと俺、普段アクセ付けるの実はあんまり好きじゃないから、アクセはいらないって正直に先に言ってしまった。


更に裕斗が誕生日前に前から俺が欲しがってたバッグ、ニューヨークで買ってきてくれたもんだから、本気で隆志は悩んでしまった。

結局、悩んだ揚句、隆志は、俺を行きつけのショップに連れて行き、隆志のコーディネートで服をいっぱい買ってくれた。

はい、今日着てるのもそれです。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫