《MUMEI》
虎之介先輩VS変態4
その後


好物の理由を説明しようとした変態を


何故か、虎之介先輩が必死になって、止めた


それでもまだ話そうとする変態を


「さっさと食べて風呂入ってとっとと寝なさい。

永久に寝たい人は、くだらない事喋っても、残してもいいですから」


渚さんが、黙らせた


俺達は、それを合図?に


「いただきます」×3


一斉に、食べ始めた


うん、うまい


順調に、箸をすすめる俺に対し


両側の二人は、固まっていた


「せー君、協力して〜

今朝、シテくれるって、言ったじゃんか〜」


…言ったっけ?


カチッ


何の音だ?


<食べる時、手伝ってくれる?>


変態の声が聞こえた


…あ!


<夕食の時間が一緒になったらな>


続いて聞こえたのは


今朝、寝不足で、適当に返事をした


俺の、声だった


「録音してたのか」

「証拠と、オカズの為にね」

「…消せ」

「オカズはわかるんだー!でも、だーめ」

「あのなぁ」

「とにかくー、男に二言は無いよ、ね?」

「… …あぁ」


俺は、男じゃねーけど


嘘は嫌いな人間だ

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