《MUMEI》 虎之介先輩VS変態6「誠は、やっぱり、…Sなのか?」 変態と渚さんを放置して、食事を再開したら、虎之介先輩から質問された つーか、やっぱりって… 「最初からSじゃないデス」 「だって」 「あれは、変態が嘘ついてたから。 自業自得」 「嘘?」 「…話の内容はともかく、それが原因で食べないのは嘘」 だって 笑いこらえてんの、バレバレだったし 多分、虎之介先輩からは表情の僅かな変化、わからなかったんだろうな 「そうか」 「そう。それより、虎之介先輩は大丈夫?」 未だにきのこは手付かずだった 「…頑張る」 「何でそんなに嫌いなんだ?」 「昔、一度だけ、毒キノコを食べてから…」 思い出して、虎之介先輩は、真っ青になった これは、本当だな 「協力するよ、先輩」 「え?」 「いまのうちなら平気だから、…内緒な?」 虎之介先輩のきのこをできるだけ俺の皿に移動し かわりに、俺のトンカツと千切りキャベツを置いた 「ま…」 「いまのうちに、食っちゃおう」 「あ、あぁ」 こうして、俺と虎之介先輩は、無事に完食した 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |