《MUMEI》
虎之介先輩VS変態7
「じゃあ、悪いけどそこの生ける屍よろしくお願いします。

今はセクハラする気力無いと思うんで」

「はい」


確かに、ねーな


ぐったりする変態を虎之介先輩と両側から支え、エレベーターに乗った


「俺、部屋隣だから、背負って連れていきます」

「いや、俺も行く」

「でも」


悪い


「変態の部屋の鍵、どこにあるか知らないだろ?」

「それは、まぁ」


そうだけど。どーせ、ポケットとか…


「変態はパンツの中に鍵を入れていると以前言ってた。

だから

俺が持ってる、鍵で開ける」

「よろしくお願いします」


寮長である虎之介先輩は、マスターキーを持っていた


「虎之介先輩がいて良かった…」

「そ、そうか…」

「うん」


虎之介は、照れて、真っ赤になっていた


「あ、あのさ、誠」

「ん?」

「週末、予定あるか?」

「特に、無いけど」


生徒会補佐の仕事も


生徒会役員が夜の街に遊びに行くなら、無いだろーし


「そうか。なら…」

「抜け駆け、ダメ、タイガー」

「「わ」」


変態が急に喋ったから、俺と虎之介先輩は、変態からすぐに離れた

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