《MUMEI》
虎之介先輩VS変態9
「んもー、タイガー、可愛いー!」

「ギャア!抱きつくな!」

「おやすみー!せー君も」

「投げキッスはやめろ」

「最後にありがとうハアハアハアハアハアハアハアハア」


バタン


変態の部屋の扉が閉まった


「「ハァ」」


疲れた


「俺の部屋、寄ります?」

「…へ!?」

「お茶位、出すけど」

「いや、いい!部屋、近いし!」

「そうか?」


同じフロアでも、一つ一つの部屋が広いせいか


虎之介先輩の部屋は、俺にとっては遠いイメージがあった


「そ、そうだよ! じゃ、じゃあ」

「あ、虎之介先輩!」

「なななな何だ!?」

「週末空いてるから、よかったら、街案内してもらえるかな」

「よよ喜んで!

また、メールする!」

「うん。おやすみ」

「おおおおやすみ!」


虎之介先輩は


何故かダッシュで、部屋に戻っていった


いちいち


可愛いよな、虎之介先輩


癒された俺は、部屋に戻り


ゆっくり、休んだ


翌朝


変態は、食堂に来なかった


「多分夕食も来ないでしょう」


渚さんは、笑顔でそう予言した

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