《MUMEI》
初・学食2
「あのね。神澤君は歓声、苦手なんだよ。

だから、ファンは叫ばないの。

それに、真中君が風紀から生徒会補佐になった件は、三人が

正しくは、僕達一年生が来る前に

風紀委員長と、成瀬先輩から説明があったんだ。

で、会長から

『八坂と観音寺を敵に回してもいいなら、真中に文句を言え』って

お優しいお言葉があったらしいよ」

「へー」


丁寧に説明してくれたのは、やっぱり相楽だった


「あ、ありがとうございます会長」

「あぁ」


皐月の言葉に頷き、俺を見る会長


…何故、俺を見る


「「…」」


あ、何となく、わかった


ほめてほしいんだ、コイツ


「「…」」


ほめて、ていうより


ほめろ、だな


うーん…どうしようか


どう、ほめるべきか


まさか


よしよし、なんて頭撫でるわけにいかねーし


「何か、言え」

「…すごい、ですね?」

「何で疑問系なんだ」

「いやー、何てほめたらいいかわからなくて」

「そうか。俺をほめ称える素晴らしい言葉が出てこないのか」

「いや」

「照れるな。そうかそうか」


会長は一人で納得していた

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