《MUMEI》
初・学食4
「それに、誠を見たいという要望もあったしな」

「へ?俺?」


何で? …あぁ


「外部生、だからか?」


昨日の、Aクラスとのやり取りを思い出した


「それもあるけど、…ま、いいか」

「?」


修治は何か言いかけて、やめた


「何だよ」

「御注文はお決まりでしょうか」


修治が答える前に、ウエイターっぽい人がやってきた


…かっこいいな


「? あの?」

「あ、すみません。見とれました」

「…は?」

「す、すみません。注文、ですよね」

「あ、はい」

「日替わりランチお願いします」

「お飲み物は如何なさいますか?」

「コーヒーを。食後で」

「かしこまりました」

「お願いします」


それから、美形ウエイターは、全員の注文を聞き、厨房に向かった


「この学園、美形多いよな」


思わず呟くと


何故か


その場にいた全員が


ため息をついた


…何だよ


睨むとまた


ため息を、つかれた


だから、何だよ


それから、何故か全員が視線だけで会話し


最終的に、榊原先輩が、口を開いた


「高橋君も、美形」

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