《MUMEI》

『大人になる?花を
咲かせるの、僕が?
ユウリ先生』

少し不安気に聞かれ
ユウリは白の緑の髪
を撫でながら話す。

『何も心配は要りま
せんよ、夢視様を想
う君の心のままに…
夢視様を受け入れれ
ば良いのですよ。

ね、白クン。主と一
つに繋がる、愛する
と言う行為は…この
世界中で一番気高く
尊い行いなのですよ
。』


『僕の心のままに?
夢視様を受け入れる
?』

『はい、君は夢視様
が大好きでしょう?
これからもずっと一
緒に居たいですよね
?その為に花を咲か
せるのですよ、白』

…そして、白、必ず
戻るのですよ、夢視
様の元へ…

ユウリは白の手を励
ます様に力強く握っ
た後…白の額に手の
平を翳し、熱を吸い
取った。

『少しだけですが、
身体が楽になったで
しょう?一時的な気
休めですが…』

…私が白にしてあげ
られるのは、この程
度のコトです。後は
二人の気持ちの繋が
りが、何処まで強い
かです。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫