《MUMEI》

『白、大丈夫ですか
?』

夢視が、白に触れよ
うとした途端…

『ダメです!』
白がシーツを被って
蓑虫状態になってし
まった。

白は、初めて見る夢
視の男らしい部分、
雄のフェロモンに意
識してしまったのだ


…恥ずかしくて夢視
様の顔が見れない。
きっと僕は今、凄く
変な顔をしてるよ。


ユウリは、白の行動
の意味が解り、二人
の邪魔をせぬ様に、
そっと部屋を出た。

…夢視様、後はお任
せしましたよ。そう
心の中で語りかけて


夢視は、愛おしさが
胸に溢れ出るのを感
じていた。

この目の前の蓑虫状
態の白は、確かに自
分を意識してくれて
いる。


『ハ〜ク?ね、出て
おいで?私に白の可
愛い顔を見せてくれ
ないのかい?』

おそらく頭のあるで
あろう部分をそっと
撫でた。

シーツの塊がピクリと
跳ねた後、固まる。

『んーしょうがない
ですね、では…実力
行使です!』

そう言って、シーツ
の端を思いっ切り引
っ張った。

『うわっ…やっ!』

コロリと白の身体が
シーツから剥がれて
夢視の前へ姿を現し
た。

『ふふっ、見付けま
したよ、白。隠れん
ぼは、もうおしまい
です』

『夢…視様…』

恥ずかしそうに自分
を見上げる白に、夢
視は堪らずにその小
さな身体を抱き寄せ
キスの雨を降らせた

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