《MUMEI》

『こいつ…』


警戒を解かないまま瀧は考える。


通常SCとの戦いの間は諜報部が監視につき、人の無意識に働きかけ、その範囲内に入るのをやめようとする結界を張る。

また、張った本人には中に常人が入ればわかるようになっている。

―つまり―

結界を素通りできるのはSC、もしくは《保持者》だけなのだ。


「おまえ何であんな時間にあんな場所にいたんだ?」

「え?夜中に無性にプリンが食べたくてどーしよーもなくなったから。」


瀧は全くもって素直に返された答えに開いた口が塞がらなくなった。


「は?」

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