《MUMEI》

「覚悟してねー?」

いつもの綺麗な笑顔のまま千守さんが銃を構えた。


「……言い忘れてた、千守、よくここまで上り詰めたな。」

微動だにしない千秋様は、王者の風格さえ出している。


「ラスボスみたいな口ぶりだね。兄さん、負けを認めるよね?」


「……認めるも何も、俺はもう動けない。」

千秋様は、実はぼくが自分の伸びた毛で滑ったときに打ち抜いてしまった……。
味方からの攻撃で事故だったがハンディだと言って千秋様はその場を定位置を決めて指示を出してくださったのだ。


「ああもう……動けないなら、火を点けてもいいってことだよねえ!?」

千秋様に向かってライターを近付けてく。







「ダメー!千秋様を燃やさないで!」

そして、千秋様はスイッチを起動させた。

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