《MUMEI》

『白、舌を出してみ
て?』

夢視のお願いに白の
小さな口が開き舌が
ちろりと顔を覗かせ
る。白の顔は恥ずか
しくて真っ赤だ。

『クスッ…良く出来ま
した。』

夢視は御褒美ですと
言う様に白の舌を唇
で啄み自らの舌を絡
めて吸った。

『…ぁっ、んんっ…
やっ…』
白の唇から甘い吐息
が漏れる。

その可愛い声を聞き
自分の気持ちが高ぶ
り抑えが効かなくな
りそうで夢視は怖く
なった。

…私は、こんなにも
白を愛していたんで
すね…

自分の内側から次々
に溢れ出す感情に夢
視の顔は自然と綻ん
だ。

…大丈夫、私は白を
助ける事が出来る…
…主として白を抱い
て花を咲かせてあげ
られる…


白の危機を救いたい
その想いが、眠って
いた夢視の雄の本能
を完全に呼び覚まし
た。

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