《MUMEI》

それは、祈りに似た
神聖な儀式の様な交
わり。

『『ふっ…はっんっ
くっ…あっ…』』

互いの濡れた声が静
かに時を刻む。

どちらのモノと解ら
ぬクチュクチュと言う水音
が響き二人の身体を
濡らす。

『白、動きますよ』

白の中で、蜜に濡れ
た夢視が滑り律動を
始める。

『ふっ…あっあっ…
ん…』

白の喘ぎ声に煽られ
る様に夢視の律動が
早く激しくなる。

『…はっ、あ…夢視
さま…』

『…くっ、白…』

互いの唇を貪る様に
キスを交わして…快
感に身を委ねて…

一瞬、フワッと身体
と意識が跳び宙をさ
迷う感覚の後、深く
繋がった白と夢視は
吐精した。

ハァハァと息を吐き射精
後の余韻に浸る二人
お互いの瞳にお互い
が映る。

『白…大丈夫ですか
?』
そっと白の髪に触れ
優しく囁く。

『はい…夢視様』
まだ潤んだ瞳で白が
頷く。

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