《MUMEI》
進化
…大丈夫です…

そう答えた白の言葉
に偽りはなかった。
大好きな夢視様と深
く繋がりひとつにな
れたのだから…


ーードクッ!!ーー


夢視の胸に抱かれて
白は幸せの中で身体
に起こる異変を感じ
た。

『?!』

ードクッ!ドクッ!
ドクッ!…!?ーー


身体の中が熱い?!
何、コレ?何かが内
側から押し破る衝撃
が白に走る。

『白?』

腕の中の白の身体が
光り輝いた、次の瞬
間…

白の体内から無数の
弦が生え白の全身を
覆い尽くす。


『なっ…白!』

弦は、邪魔だと言う
様に、夢視の身体を
壁へと弾き飛ばした

『くっ…』
壁に背中を強打した
夢視がベットの上の
白に目を向ける。

白の全身を包み込ん
だ無数の弦は、螺旋
を描き天井近くまで
その弦を伸ばした。

そして、弦は空中で
ひとつの塊となった
その塊は、ゆっくり
と変形し最終的に大
きな花の蕾となる。

その一連の光景を夢
視は、何も出来ずに
見ていた。

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