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《MUMEI》 甘いラブソング｢七生、ネクタイ曲がってる。｣ 二郎がネクタイを直してくれてる間にこっそり耳の後ろの匂いを嗅いでリラクゼーション効果を得る。 今日は大安、楠(入り婿)の結婚式だ。 ｢髪の毛大丈夫？｣ 鏡で微調整する。 ｢大丈夫も何も、髪の毛で殆ど時間潰してるじゃないか。イケメンイケメン。 律斗、母さんとこでお泊りになっちゃってごめんね？お土産買ってくるからね。｣ ｢いいよ、楽しんできて。いい絵本あったらお願い。｣ 律斗、最近より発言が大人びてきたな……。 ｢俺のオススメを買ってくるから。｣ ｢えー……七生の選ぶのって難しいか、すっごい変なやつが多いんだもん。｣ ｢大丈夫、一緒に選ぶから。｣ ｢ジロー、お願いね。｣ なにその俺の信用の無さ……！ ｢絶対、イイの選んでくるからな！｣ ｢期待してるよ。｣ 宣言しても軽く律斗にあしらわれた。 ｢はーい、出発しよっか。｣ 二郎の一言で俺と律斗は出掛ける仕度を整える。 前へ |次へ |
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