《MUMEI》 また…3「風紀委員の仕事で、ですか?」 二人は会長と一ノ宮先輩の相手でもあるから、一応確認してみた 「えぇ。交流会の件でね」 観音寺先輩は、笑顔で頷いた 「誠、行こ」 「高橋君。ちょっとだけお時間頂けるかしら」 「へ?」 「雫?」 薫に引っ張られる俺を、観音寺先輩が引き止めた 財前先輩は、不思議そうにしている 「ダメ」 「ちょっとだけよ。ここで話すだけ。 神澤君も、いてもいいから」 「…本当に、ちょっとだけ?」 「えぇ」 「…」 「高橋君も、いいかしら」 「あ、はい」 「ありがとう。さ、晴香」 「え!? 私!?」 財前先輩は、真っ赤になってオロオロし始めた 「大丈夫ですか?」 熱でもあるのか? 「だ、だだ大丈夫! あ、あの! そ、そうだ!ほ、保健室、ありがとう」 「いえ」 気絶させたの、こっちだし あ 「ケーキ、ありがとうございました」 「あ、」 「俺が食ったけど」 「…薫」 事実だけど、言うなよ、わざわざ どーせ、財前先輩も見てただろーし 前へ |次へ |
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