《MUMEI》
マッサージ終了
「はい、終わり」

「…」


ベッドの上でぐったりする会長


久しぶりのマッサージで、少し汗ばむ俺


「何が、…あったの?」

「いや。マッサージしただけだから」


頼むから、誤解しないでくれ、相楽


「そ、そうだよね。二人とも、服着てるし。

臭いも、無いし」

「汗臭いかもしれないけどな」


相楽が言う臭いは、絶対ありえないから


だから、臭いをかがないでくれ、そんなに


「あー、じゃあ、俺、皆のところ行くから。

会長、頼む」

「あ、うん」


カチャ





えーと


「何?」


成瀬先輩と、榊原先輩以外の皆が、そこにはいた


「誠、お前」

「誠…」

「…」


な、何だよ


「「攻めなの?」」

「はぁ!?」


何言ってんだ、双子先輩


「だって、あの、絶倫バ会長が、あんな声」

「いや、あれは」

「ギシギシ」

「だから」

「しかも、S入ってたし」

「人の話を聞け!」


あと、Sとか修治には言われたくねー


どうやら仮眠室の防音は万全じゃないらしく


扉の近くにいれば、中の音声は聞こえるらしい


…て、皆、聞耳立ててたんだな

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫