《MUMEI》 足りない席2ニッコリ微笑む黒崎先生 言ってる事はおかしくないと思うけど 笑顔が、黒い、ような… 「おい、黒崎」 「…」 「おい!」 「黒崎先生」 「何ですか? 副会長」 黒崎先生は、先生を付けなかった会長を無視して、一ノ宮先輩の方を見た 「何故、あなたの席まで作るのですか?」 「別に仕事はここでしても支障ありませんし。 さぼらないかこまめにチェックできますし。 誰かさんを構い過ぎて、仕事がおろそかになっては困りますから」 …誰かさんて、俺? 目が合うと、黒崎先生は深く頷いた 俺、なんだな まぁ、仕方ないか 「誠の、せいじゃない」 ため息をついた時、薫の声が聞こえた 「では、高橋君のせいだと言われないように、頑張りなさい」 「頑張る」 薫… 男前だな ちょっと、ときめいたぞ 「ありがとう、薫」 「ん」 俺が薫を名前呼びしたせいか、黒崎先生がものすごく驚いた顔をした 「俺は、頑張らなくても完璧に仕事してやる」 「ぼ、僕だって!だから、感謝してよね、誠君」 「そうだ、感謝しろ」 えーと… 前へ |次へ |
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