《MUMEI》 『黒龍』の頭「よお、将貴(マサキ)。 元気でやってるか?」 「お久し振りね。」 日高と呼ばれた部下が現地へ向かった後、 明らかに同じ組ではない人達がやって来た。 それぞれお気に入りの幹部を2、3人引き連れている。 「おう、梧城(ゴジョウ)さんに真理香(マリカ)じゃねぇか。」 「おう。」 「もう、人前ではその呼び方はやめてって言ってるでしょ?」 「わりぃわりぃ。」 仲良さ気に話すこの3人 は、 それぞれの組の頭だ。 まず『黒龍』の頭。 黒澤将貴(クロサワ マサキ)だ。 風貌は前文の通りだが、頭にしてはまだ若い。 18才、とまだ未成年だ。 他の組の襲撃にあった際、 先代である父親が射殺された。 当時将貴は15才だったが、 それ以来ずっとこの組を守り続けている。 前へ |次へ |
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