《MUMEI》
変態乱入3
変態が黙ったところでやっと説明できた


「つまり、デートじゃなくて、寮長に案内をしてもらうだけだと?」

「はい」


さすが、黒崎先生


理解が早い


「それ、デート」


いや、薫


「違うから」


虎之介先輩ノーマルだし、今俺男だし


「けど、二人きりだと、疑われるよ?」


そ、そうなのか?


それは、虎之介先輩に悪いな


「仕方ないな、俺も一緒に行ってやるよ」

「一緒には別にいいだろうけど…」


何で嬉しそうなんだ? 修治


相楽は本気で心配してくれる感じがしたけど


お前は、何か…妖しいぞ


「「とにかく、週末予定あるんだね?」」

「あ、はい」


すっごく嬉しそうだな、双子先輩


「ちょっと待ってよ」

「ふざけんなよ」


こっちの二人は不機嫌だな


「何で?」

「お前は、俺等と街に行くんだよ」

「誠の地元にね」


え、それは


「嫌だ」

「「何でだよ」」


だって、女だとバレる可能性あるし


「虎之介先輩との、約束の方が先だし、会長達からは誘われてない」

「今誘ってる」


だから、虎之介先輩との約束の方が先だから

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