《MUMEI》

『頭を上げろ、朱里
不幸の原因を作った
のは俺の自分勝手な
行動だ、この国に命
乞をしたからだ。だ
から、お前は悪くな
い。』


『それより…良かっ
たな!白が無事に成
長出来て。変化し過
ぎて、俺はビックリ
しちまったよ。』


『聖護…ありがとう
私に白を与えてくれ
て…感謝してるよ』


『馬鹿、そんなに改
まって言うな。照れ
るだろーが!』

頭をガシガシと掻き
赤くなるショウを見
てクスクスと笑う朱里。

『…うっ…』

昔の様に笑う朱里に
胸が詰まり、涙が出
そうになる。

朱里の笑顔を取り戻
せた。そんな喜びに
震えるショウだった

朱里は、少し考えて
から遠慮がちに口を
開いた。

『聖護、君に頼みた
い事があるんだ。』

『ん?俺に出来る事
なら…』

『うん、国王陛下に
逢わせて欲しいんだ
けど。』

『陛下に?』

不思議顔のショウに
朱里は頷く。

『お願いしたい事が
あるんだ、陛下に』

そして、意味深な笑
顔を浮かべそう言っ
た。

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