《MUMEI》
決意
「これでいいの?」


「あぁ、多少SCと会ってからの記憶は曖昧になるかも知れねーが生活には問題ねーさ。」


「ふぅん、あ、ヤンキー先輩は?」


「あれくらいの接触なら俺の補佐のヤツが似たようなことかわりにしてるからそれで十分だよ。」


「そっかぁ、……あたしは?」


「お前…は……」


瀧が返答に戸惑っていると、


「ここは、あたしも秘密結社に入るとこ!? 」


相も変わらず笑顔で綾乃は言い放つ。


「…間違えちゃねーけどよ…もっと深刻なんだぜ!?」

「例えば?」


「親兄弟にゃ会えなくなるし、もちろんダチもアウトだ!……場合によっちゃ仕事だって命がけなんだ…」

そこまで言うと瀧は口をつぐみ、綾乃を見た。

どこまでも朗らかに笑い、彼女は言った―


「ドンと来いよ!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫