《MUMEI》

「成る程、それで急遽彼女をそのまま連れ帰ってきた、と。」


「急なのは悪かったって…、スミマセン。」


ニッコリと微笑む千影を見て背筋を伸ばし一礼する。
それを横目で見て、


「よろしくお願いしまーす !」


と、綾乃は元気よく挨拶した。


「ふぅ、まぁいいわ、明日から彼女には早速ラボに通って貰うわ。」


「おい、いきなりかよ!」


「心配しないで、博士には慎重、かつ丁寧に、と頼んでおくわ。」


「大丈夫かよ…」


「渋い顔ね、はぁ、いいわ、あなた初日は一緒に行きなさい。」


瀧にそういうと、


「いろんな変化に戸惑うでしょうけど、何かあったら相談してちょうだい。」


そう綾乃に言い肩を叩くと、部屋を出ていった。

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