《MUMEI》
そして、土曜日
一家に一台


つーか、一寮に一人


榊原先輩が欲しいなー、なんて思ったその日から、数日後


週末


虎之介先輩に、学園内の街を案内してもらう、土曜日がやってきた


「こんなもんか」


鏡の前で、最終チェック


といっても、男装だから、化粧するわけじゃねーし


髪型も、いつものまんま


服装だって、適当だ


…ま、いっか


別に、デートじゃねーし


修治と相楽もいるし


よし、行くか


にしても


何で、待ち合わせ噴水前なんだ?


待ち合わせ時間が早めなのは、低血圧で朝が弱いらしい変態対策なのは、聞いたけど


待ち合わせ場所については


『べ、別にいいだろ? 嫌か?』


なんて、可愛く訊かれたから


嫌とは言えなかった


けど


やっぱり、修治と相楽とは、エレベーターで一緒になった


つーか、二人共…


「何で、そんなに気合い入ってるんだ?」

「え?別に、普通だよ」

「歩はともかく…俺は、普通だろ?」


いやいや修治


確かに、相楽はまた別格だと思うけど


お前も十分、オシャレだから

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫