《MUMEI》 「すっごーい、地下とかあるんだ、いよいよ秘密結社って感じ。」 「フリーメイソンかよ…。」 二人は会話しながらエレベータを待つ。 「だって世間様には秘密でしょ?あ、私服なのね、ガン〇ムとかみたいに制服あるかと思ってた。」 「…ねーよ…。」 ―ポーン― 音が鳴り、エレベーターの扉が開く。 乗り込み、地下二十階のラボを目指す。 「ねぇ、ラボってどんなとこ?」 「……いいトコじゃねーのは保証する。」 綾乃の質問に瀧は顔を曇らせながら答える。 「できりゃー年一回の検査以外は行きたくねぇよ。」 そう言って瀧は目を伏せた。 前へ |次へ |
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